「難聴児は歌を楽しめないのでは…」なんて思っていませんか?または、歌を歌うのはグループ活動でだけ」なんて、思っていませんか?

 

なないろの個別レッスンではよく歌を歌います。子どもが飾ってある「こいのぼり」に気づき、指さしたら一緒に♪こいのぼり♪を歌ったり、お花のシールを貼りながら♪さいたさいた♪♪チューリップたんぽぽ♪を歌ったり、絵本で「かえる」が出てきたら♪かえるの歌♪を歌ったり、レッスンの流れで関連する歌があればどんどん歌います。お片付けのときは♪おっかたづけ~おっかたづけ~、さあさ、○ちゃんはおっかたづけ~♪とママも先生も子供も歌いながらお片付けをします。

 

もちろん、グループレッスンで扱ったステキな歌があれば、個別レッスンでも歌います。はさみで紙を切るときは、♪ジョキジョキジョキジョキ、はさみで切るよ、ジョキジョキジョキジョキはさみで切るよ♪、一緒にお顔を描きながら、お顔を描いて~、お鼻はまんなか~、おめめは2つ、まゆげも2つ、お耳を描いて、お口はにっこり、○ちゃんのできあがり♪(きらきら星のメロディで)など。これらのオリジナル歌は、昨年度グループを担当してくださっていた先生の直伝ですが、自分の動作と合わせて聞く歌は耳に残り、子ども達が自然と口ずさむようになります。

 

 

どうすれば歌が好きな子になるのでしょうか?

 

それは、いたって簡単なこと、家でたくさん聞けばいいのです。親御さんがたくさんえばいいのです。歩きながら絵本を読みながら遊びながら、「ながら、ながら」のお歌づくしです。歌の一部のフレーズだってかまいません。親御さんが歌詞を間違えても、音痴でもそんな小さなことは気にしない、気にしない。子供にとって歌ってリズミカルで何だか楽しいのです。お母さんの声って心地がいいな~、お父さんの声ってなんだかお母さんとちがうな~。そんなことを体験するきっかけにもなります。

童謡のCDや時にはNHKの子ども番組を見るのもいいでしょう。小さいうちから、たくさんの歌に触れていてほしいと思います。

 

そんなことを繰り返しているうちに、しっかり最初から最後まで歌える歌ができたら、それはお子さんの自信につながります。「ねー、ねー、聞いて~、わたしこの歌一人で歌えるもん!」と自分からその歌に関連するものを目にすると歌い始めたりします。

 

歌の中でもさまざまなやり取りを楽しめますので、いくつかご紹介したいと思います。

 

【まねっこを楽しむ】

♪こぶたぬきつねこ♪

親御さんとお子さんが交互に歌えます。名詞も動物の鳴き声(オノマトペ)も両方楽しめますよ!

♪こぶた(ブーブブー)  ♪こぶた(ブーブブー)

♪たぬき(ポンポコポン) ♪たぬき(ポンポコポン)

♪きつね(コンコン)   ♪きつね(コンコン)

♪ねこ(ニャーオ)    ♪ねこ(ニャーオ)

 

【やり取り(質問)を楽しむ】

♪あなたのお名前は?♪

「お名前はなあに?」の質問に答えることをお歌の中で楽しく扱えます。

♪あーなたのお名前は?   ○です。

♪あーなたのお名前は?   ○です。

♪あーなたのお名前は?   ○です。

♪あら、素敵なお名前ね~(あら―、上手に言えたわね~)

 

♪どんな色が好き?♪

色やお絵かきが大好きなお子さんが楽しめるのでは~?

♪どんな色が好き?      赤! (好きな色を言う)

♪赤い色が好き、一番先になくなるの、赤いクレヨン。

 

【仲間集めを楽しむ】

♪やおやのお店♪

八百屋さんに売っているものを言っていきます。品物名を真似っこすることを楽しんでもいいですし、何が売っているかを一緒に考えることもできますよ。

♪やーおやのお店にならんだ しーなもの見てごらん

♪よく見てごらん、考えてごらん

♪とまと    ♪とまと

♪だいこん   ♪だいこん

♪きゅうり   ♪きゅうり   あー、 あー

 

★他にも山ほどあるので、紹介しきれません!!

なないろ会員のみなさんは、是非、「遠隔支援サイト~SphiC~」の「遠隔支援概要」→「遠隔支援とは?」→「親指導用資料の提供」の中から「歌の紹介」という資料をダウンロードしてみてくださいね。

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